山梨県は、複雑な個性を持つ土地である。
まず「交通の要所」であり、「山に囲まれた閉鎖空間」でもあるという、相反する面を持ち合わせている。
そんな山梨県の複雑さは歴史にも表れている。平安時代から活躍する武田氏や江戸時代から経済界を牛耳ってきた
甲州財閥は、内紛が絶えないかと思いきや、一度チャンスと見るや一致団結する。現代の山梨県でもその強い団結力は発揮されており、
助け合いの無尽は今も山梨県の社会に定着しているし、富士山の世界文化遺産登録も成し遂げた。一方で問題も多い。
県都・甲府を筆頭に山梨の中心だった国中地方では衰退の波が押し寄せ、観光に依存する郡内地方では大きな問題も呼んでいる。
山梨県に一体何が起きているのか?山梨県の真実と県民の実態に迫る!