全国各地を批評し尽くす【日本の特別地域】地域批評シリーズがついに文庫化!
大田区は文庫版地域批評シリーズの第8弾目となります。
東京23区で最も広い大田区ですが、その実態は案外謎に包まれている。
大田区といえば、有名なのは町工場に羽田空港、そして田園調布などの高級住宅街と何とも統一性がありません。
鉄道網は充実しているが、その使い勝手はイマイチだし、高級住宅街が有名なのに、商店街は安くて旨いリーズナブルさが自慢なのです。
空港があるのに国際色は異様に薄い。
人口は多いのに、量販店や駅ビルは少ない。
大田区とは、世間一般の「常識」から考えると明らかにおかしな発展の仕方をしている「ズレ」た街なのです。
しかし、同時にこの「ズレ」こそが大田区の魅力であり、住みやすさの根源でもあります。
本書は、そんな複雑な魅力を持つ大田区を豊富な取材とデータ分析で徹底的に調査。
その実態と問題点を解き明かすものです。