30年越しで取り組んできた減塩運動の成果が実り、男女の平均寿命が全国一位。
さらに、幸福度ランキングでも全国ナンバー1。
「日本一健康で幸せ」な長野県は、いま全国からもっとも羨望を集める注目県だ。
ブランド力はありながら決して1位にはなれなかった「信州」にとって、これはまさに面目躍如!
かつて「日本のチベット」と揶揄された僻地が、他県民も羨む住みよい街として名実ともに「日本のセンター」となる日が、
ようやく来たのだ。
だが一方で、問題も山積みだ。
近代の夜明けとともに勃発した北信(東北信)と南信(中南信)の争いは、いまだに火種がくすぶったまま。
スリム化を目指して全国的に加速した平成の大合併も、長野県はドタバタ続きで不発だった。
平均寿命の高さは高齢化の裏返しとも言えるだろう。
だからこそ思うのは、長野県民は本当に幸せを実感しているのだろうか?ということだ。
本書の制作にあたり、県内を隅々まで歩き回ることで、
長野県が抱える課題と県民の真の姿が見えてきた?