私は昭和50年に板橋の仲宿商店街に産まれ、
それ以降ずっと板橋区役所周辺を住処としている、自称「生粋の板橋っ子」だ。
その私に「板橋について書け」と依頼を出してくるマイクロマガジン社とは、
剛毅と言うか向こう見ずと言うか……。
これ程までに「板橋ラブ」に満ち溢れた私に書かせたら、
意地でも板橋区の素晴らしい点しか取り上げないに決まってるではないか!
板橋53万の人口を、この本一冊で60万人に増やしてみせるわ!
そんな意気込みで始めた執筆作業ではあったが、
調べを進めるにつれて中々にヘビーな「シャレでは済まないデータ」が転がり出てきた。
その「衝撃」や「驚愕」といった感情の全てを、本書に濃縮して詰め込んだ次第である。
キャバ嬢と山手線ゲームをやっていて「板橋区!」というと「どこそれ?」と言われるのは何故なのか?
本書ではそういった板橋区民なら誰でも一度は味わった事があるだろう体験や、心を痛める噂話について、
徹底的にデータをしらみつぶしにして調べ上げ、結論を出してみせた。
だがしかし、それが板橋区民にとって耳の痛い答えであったとしても、私は一切関知しない。
私はただ冷静にデータを並べ、それをストーリーテラーのように語ってみせただけである。
ここまで言ってしまってなんだが、この本を読み終えた後に、
きっと「板橋区に住みたい!」と思ってもらえるのではないかと思う。
私はここに恥ずかしげもなく断言する。
これが「山手線ゲームで名前を出してもらえない区」こと板橋区の真実であると!