気がついたらプレイしていたゲームの世界に入り込んでいた。
しかもほとんどセリフのない、モブの衛兵ネモとして……。
そのネモはゲーム内の独特なシステム、『加護』を得るために『加護拝受の儀』を受けようとしていた。狙うは身体能力や剣技術が上昇する『戦士』だ。しかし得られた加護は『彫刻家』『錬金術師』『死霊使い』。ゲーム内の常識でいえば、いわゆるハズレ加護であった。身体能力は上昇するどころか低下してしまい、その影響で衛兵までクビになる始末。
このままでは、普通に生きていくことすら危うい。
八方塞がりのネモは、生活のため加護を研究し、スケルトンを作り出すことに成功するが……。
※本作品は電子書籍配信用に再編集しております。