「やめて、ここは玄関先よ。誰かに見られる」
「見られるのが好きだろ? 覗くのも」
私は隣人をのぞき見しながら自慰に耽ることが、もうやめられなくなっていた。
2週間前隣に越してきた男は、毎晩帰宅するとカーテンのない窓の前で服を脱ぎ捨て、タトゥーに覆われた筋肉質の体を惜しげもなく披露する。
あるときはそのまま股間のふくらみに手を這わせ、またあるときは訪れる美女たちを悶えさせファックするさまを、彼ははばかりもせず見せつけるのだ。
裏庭から私が見ているとは思いもせずに。
私は彼に気づいてほしかった。彼に犯されたかった。
叶わぬ望みに目を閉じ、せつなく募る欲望のままに指を動かす。
デッキチェアの上で思いきりイキそうになったとき、力強い手が私の脚を左右に押し広げた。
ぎょっとして顔を上げると、目の前に立っていたのは、さっきまで窓の向こうにいたはずの彼――!
*本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『セクシーすぎる隣人~獰猛なイケメンの淫らで甘い罠~』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。