あらすじ『偏愛獅子』シリーズ、第3弾が登場!“運命の番”であるヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)と獅子族アルファの御木本獅旺(みきもと しおう)の同棲生活も、三か月目を迎えていた。獅旺の家族にも好意的に迎えられ、ふたりの関係は順調そのもの。けれどその平穏は、獅旺の元婚約者・諌早一華(いさはや いちか)の登場で一変する。純血の獅子族アルファとして、美しく自信にあふれた一華。彼女は、獅旺との子供を妊娠している、だから彼を返せ――と告げたのだ。怒る獅旺のとなりで、孤児であった夕侑は答えを迷ってしまい……。「僕にはあなたしかいない。でも、自分の存在が誰かを不幸にするのなら――」初めての嫉妬、独占欲、そして夕侑が出した結論は――。“運命”であるふたりは、大きな試練に立ち向かう。