私は、都合のいい妻。愛されない妻。おなかの子も望まれていないならいっそ……。
仕事に夢中な大富豪ジェイコブとの結婚に耐えてきたクララは、都合のいい妻でいるのがつらくなり、身の回り品だけを手に家を出た。その後、新たな命を授かっていることに気づいたが、子供は欲しくないと明言していた夫に知らせるつもりはなかった。愛されないならいっそ別れたいと再三訴えるクララに対し、彼はつねに弁護士を通じて、離婚には応じないと伝えてきた。だが5年後、イベント業を営むクララのもとにジェイコブが現れ、余命わずかな父のために家族パーティを企画してほしいと言われる。密かに産んだ娘の存在、いまだくすぶる彼への愛は、知られたくない!悩み苦しむ妻に、夫は言った。「引き受けてくれるなら、離婚に応じる」
■夫を愛しているからこそ、いびつな関係に耐えきれずに別れようとするクララ。そんな切ない望みをつっぱね続けるジェイコブの真意がわからず、彼女は悩みます。さらに、物心ついた娘が“パパが欲しい”とサンタクロースにお願いしているのを聞いてしまい……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。