子どもたちが独立したあと、夫婦ふたりでなに食べよう!ヘルシーで野菜たっぷり、調理方法と味つけはごくシンプルに。
アラフィフからの大人ごはん、探していたのはこんなレシピでした。
「てんきち母ちゃん」名義で料理ブログを始めて18年。
3人の子どもたち中心の家族ごはんを長年紹介してきた井上さんですが、50代になり、子どもたちも1人、2人と独立していき、いよいよ夫婦2人暮らしが間近になってきたと言います。そして、井上さんを応援してきたブログ読者さんも同じように年齢を重ね、同じような局面を迎えてきているよう。
この本は、そんなブログ読者さんからの
「主婦歴37年になって年々面倒から逃げたくなってきました。鍋に放り込むだけって本当にラク! そんなレシピ本を待っています!」というリクエストがきっかけで生まれました。
「若いころは体力もあったので、手間暇かけて料理することを楽しんでいましたが、年齢を重ねるごとに調理はよりシンプルに、手をかけなくてもいいところは省略。より作りやすい料理へと、私が作るものも変化してきました。“鍋に入れて煮るだけでいい”というのも、手間を省いたというだけではなく、手間暇かけて作ったのと遜色なく作れる方法にたどり着けたから」と井上さん。
本書で紹介するのは、旬の野菜をたっぷり使って(1レシピに1日に摂りたい野菜350gの1/3量が入っています)、身体に優しくて食べやすくておいしい、なにより作るのが簡単なレシピ。あれこれ作らなくてもすむよう、1品で野菜とたんぱく質がとれる優秀なおかずばかりです。
「子どもたちが独立した今、わが家の食事も夫婦2人のことが多くなってきました。だから分量も2人分。シンプルな調味料にスパイスをきかせたり、香味野菜がたっぷり入っていたり、子どもが小さなころはなかなか作れなかったものもあります」と井上さん。
本書で紹介するのは、手羽元と大根を昆布と塩だけでシンプルに煮たスープだったり、キャベツとにらと豚バラ肉を蒸し煮したところに大根おろしとにんにくポン酢しょうゆをかけたり、豚バラ肉とセロリを粗びきこしょうとしょうゆで蒸し焼きしたところにレモン汁をキュッと絞りかけたり。子どもウケを狙わない、大人がしみじみ味わえるレシピの数々です。
おいしさの方程式は長年のレシピ研究と、そしてブログというマーケティングツールから導き出された確かなもの。作るとそのラクさに戸惑い、そして喜び(えっ!こんなにラクなの?)、食べるとそのおいしさに驚きます(えっ!あれしか使ってないのにこんなにおいしい!)。
食卓を大人世代向けにシフトしていきたい方にぜひおすすめします。
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