王太子の婚約者である公爵令嬢・ジョージアナ。彼女は、自身を蔑ろにする婚約者・ランドンに対し、とある宣言をした。それは「もうあなたを愛することをやめる」というもの。未来の王太子妃として、婚約者と愛し愛される夫婦になることを望んでいた彼女だったが――自らの願いを踏みにじり続けるランドンに対して期待することをやめたのであった。宣言から数日が経ち、友人たちと下町に遊びに行ったり、家でゆっくりと過ごしたりと、新しい日常を楽しむジョージアナ。そんな彼女とは裏腹に、ランドンはジョージアナの居ない日々に虚しさを感じていた。そしてある日、ジョージアナの前に思いつめた様子のランドンが現れて――? ※電子版は単行本をもとに編集しています。