「経験がないのが問題だったら、俺が相手するぞ?」
前世で大好きだった乙女ゲームの世界に転生したことに気づいた、ドレスのデザイナーを目指すシェリー。
どこかに推しがいるはずと探し回るが、なんとまだ推しはこの世に産まれていなかった!
推しの誕生を心待ちにしながらも、シェリーはこの世界の下着が着心地も良くない上、デザイン性もないことに気づく。
このままでは推しの両親がエッチの時に盛り上がらなくて、生まれてこないかもしれない!
そう危機感を覚えたシェリーは興奮できる下着を作り始めると、試作品を送ったとある娼館から依頼が舞い込んだ。
たくましく、片目を覆う眼帯が似合うオーナーのクリードと出会い、どんどん下着づくりに専念していったとある日、
王族から閨のための下着を作ってほしいと依頼を受けた。
しかし前世も今世も処女のシェリーは、機能的でよりセクシーなデザインをこれ以上絞り出すことができなかったのだ。
「誰でもいいから捨てようかな」とつぶやいた言葉を聞いたクリードに「お前を俺の女だと思って抱く」と、その役を買われてしまった!!
下着のデザインを相談しただけのはずが、どうしてこんなことに――!?
独占欲強めで絶倫な上にテクニックもすごいワイルド系ヒーローに外堀を埋められちゃう、仕事に一生懸命なヒロインのお話。
※本作品は『王子よりマシだと婚約したら腹黒絶倫でした』に登場するデザイナー、シェリーが主人公のお話です。
<作者より>
同じ世界観で全く違う系統の話を書いてみたかったので、今回は異世界転生ヒロインが主人公です。
Web版は短編でしたので、二人の恋愛の過程と短編のその後について加筆させていただきました。
はたしてシェリーは推しに会うことが出来るのか。少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。