四十路を越えて体力と精力と勃起力がガクンと落ちた夫に、美砂子は悶々としていた。
宗一郎のことは愛している。だが女盛りの三十五歳に夜の生活を諦めることは酷というもの。
かたや妻の期待に息が詰まる思いを抱えていた宗一郎は、ある日、何枚もの衝撃の写真を見つける。
そこには自分以外の男とまぐわい、痴態を晒すあられもない美砂子の姿があった。
結婚前の若い頃のハメ撮り写真とはいえ、宗一郎には見せたこともない乱れようだ。激しく嫉妬し、激しく興奮する宗一郎……。
そしてセックスレスという夫婦の危機に二人が選んだ解決方法は「夫婦交換」であった。
禁断の背徳のなかで、それぞれの性愛を通じて愛憎の絆を確かめあっていく男女を描く官能ロマン。