あらすじ小さな子供に何度も後をつけられ気持ち悪い、という通報が松本署にあった。 道原伝吉が事情を聞いたところ、その子供は古谷智則五歳と判明。母親古谷未砂子との二人暮らしだが、母親は一週間以上行方がわからないという。 やがて諏訪湖畔で自殺を装った他殺体で母親が発見される! しかも親子の自宅から現金一億五千万円が見つかり捜査本部は色めき立った! 捜査が進むにつれ、その大金は離婚に際して資産家の夫とその両親から受け取ったものと判明するが…。 謎が謎を呼ぶ会心の長篇旅情ミステリー。