あらすじ神木(こうのぎ)は、戦後、浮浪児だった時に、画家の養父と出会い、養子となった。 芸大在学中、養父が死去。出版社の装幀部で働き、その後、川崎にバーを経営。幾多の女性と出会い、別れる。 人生の後半に房総のアトリエで、美しい本の追求にかける。女性を愛し、芸術に淫した一人の男の人生。 十年後にも美しいものをもとめ、出会いを重ねてきた男が最後に見出したのは…。 名手が紡ぐ書き下ろし長編小説!