あらすじいのちはなぜ失われるのか… コロナ禍で慌ただしい医療現場で、研修医の持田友親は十数年前の夏に思いを馳せるのだった。 帯広のじいちゃんの家にはでっかい馬がいた。ばん馬で活躍したタイコ。 老齢だが数日後に開催される草ばん馬で優勝を狙っていた。 絶対に勝つんだ! という従兄のヤスの熱の裏に悲しい現実が潜んでいるとは知る由もなかった。 両親の離婚問題で傷心の少年が心を寄せた一頭の馬。その出会いと別れを通して、いのちとは何かを考える感動作