「お前は鳩に選ばれたのだ」
小森椿27歳、会社員。
鳩に謎の使命を背負わされる!
文学界を席巻する新星が放つ、摩訶不思議な鳩をめぐる物語。
一人暮らしのベランダに突然、真っ白な鳩がきた。
怪我をしているらしく、飛び立つ気配もない。
小森椿は仕方なく面倒をみることにする。
白鳩に愛着がわいてきた数日後――。
帰宅途中、謎の男に奇妙な宣告を受けた。
「お前は俺の次の『鳩護』になるんだ」
鳩を護ることを宿命づけられた者。
それが鳩護だという。
なにその宿命? どうして私が?
混乱する椿をよそに、白鳩は椿の日常を否応なく浸食していく!