美貌の娘と四人のおっさんたち。
法の目を抜けて、はびこる悪事を苛烈に過激に叩き潰す!
町名主の保土屋左兵衛の持ち家に強盗が押し入り、妾と手伝いの娘を斬殺し、有り金を奪って逃げた。
盗賊火附改同心の熊坂小吉は、酸鼻を極める血の海の家の中、
そこを綺麗にする清掃人たちのなかに、その場にそぐわない美しい小娘が働いているのを見つける。
彼女の名は小夜といい、奉行の松平彦左衛門永図のお声掛かりで働いているという。
熊坂が探索を始めると、小夜も何かを探っているようだった。
理不尽に殺された人の無念の声が聞こえる少女の直観が罪と真実を暴く。