購入したばかりの新居に妻と幼い息子を残し、
埼玉から神奈川の藤沢へ単身赴任中の四十代の大手スーパーマーケット副店長の藤沢太郎。
ある日突然、彼の元に押しかけてきた自称「魔法少女アリス」と、
げっ歯類を思わせる小動物の姿をしながら喋る「まるるん」。
叩き出すわけにもいかず、アリスの魔法の修行に付き合い、渋々同居する羽目になる。
そんなある日、家で大人しくしているはずのアリスが職場(スーパー)に現れる。
おまけに、店にくるちょっと事情のありそうな少年と仲良くなっていたり……。
栄転間近だったはずの藤沢の運命は?
日本ファンタジーノベル大賞出身作家が紡ぐ、
ファンタジーでもライトノベルでも無い、ねじくれ家族小説。