農業高校を出たが、田舎から飛び出し、
東京で暮らすも挫折し、戻ってきていた小原和也。
彼はバイト先で知り合った
有機農業を始めたばかりの木村春菜を手伝うことに。
しかし、素人同然の彼女と和也には、
なかなかうまく育てることが出来ない。
そんなとき、人づてに紹介された
仙人とよばれる男の指導を仰ぐことに……。
同じ頃、村では、農業生産法人の部長で、
村中で美人と評判の上田理保子が、
近代農業で大沼村を再生させようとしていた。
だが、慣行農業が主流の大沼村の中で、
ゆきづまりを感じていた。
近代農業と古き良き農業、共存共栄への道とは?
著者渾身の長編小説。
<目次>
第一章 それぞれの進む道
第二章 近代農業VS.有機農業
第三章 未来農家