あらすじ「おふぇの、ふんふぉしを…」 前歯が四本抜けた義父の峰吉が何か言っている。 「おれの褌を洗ってくれてるのか」って言ってるみたいと、お多枝が老人の唇の動きを読んで通訳した。 大家族の一員となった嫁のお多枝は、おでぶの長女お初に花嫁修業をさせようと洗濯をさせていた。 これも、相撲取りかと馬鹿にされ、傷心のお初のため―。 明日のための減量その一、家事のついでにやせるべし。