少年探偵・狩野俊介が
次々に起こる難事件に立ち向かう!
新しく建造された巨大飛行船・翔騎号。
夢と希望を乗せた飛行船がついに完成し、札幌までの航路が計画される。
ところがその矢先に、運航会社に「飛行船の運航を止めろ」という脅迫文が届いた。
運航会社社長から相談を受けた野上探偵と助手の狩野俊介が脅迫者の捜査を始めるが、
社長は攻撃的な経営で知られ、親族をふくめ周りは敵だらけだった。
ひとりひとり恨みを持っていそうな人物をあたっていくが、確証を得られぬうちに、お披露目飛行の当日になてしまった。
栄えある披露飛行に招待されたのは、なんと社長に対し腹に一物を持つ者ばかりだった。
出航して間もなく、トイレから死体が発見される。被害者は披露飛行に招待されていながら欠席していた新聞記者だった。
さらに被害者の衣服から新たな脅迫状が発見された。
それによれば、飛行船には爆発物が仕掛けられ、高度1000メートル以下になると爆発するという。
招待客として乗船していた野上探偵と狩野俊介は、絶体絶命の危地に陥る。
脅迫事件と殺人事件の犯人は誰なのか?
書き下ろし長篇ミステリー。