あらすじ大恩人である亡き田嶋源太夫の妻子を助けた松平蒼二郎は、京に旅立とうとしていた。 実の父である松平定信との因縁を断ち切り、己を見つめ直すための旅である。 しかしそこへ、白河十一万石の跡継ぎである、弟の定永が姿を現した。 定永は半月前に賊に襲われ、何とか追い払いはしたが、宿直が二名斬られたという。 その黒幕は禁裏すなわち朝廷であると、定永は語る……。 大好評の剣豪小説、第二弾。 (『松平蒼二郎無双剣 陰流・闇始末 流浪斬り』改題)