あらすじ天下の声望を集める徳川家康に対し、反旗を画策中と噂される石田三成。風雲急を告げる世情のなか、弁之助は豪族継嗣にして、手裏剣術の達人である然茂ノ介とともに武者修行に出る。ふたりを待ち受けるのは硬軟自在の武芸者・秋山兄弟、そして彦山で猖獗を極める山賊――。壮絶な命の遣り取りを経て、やがて弁之助は小次郎と運命の再会を果たす。武の真髄をめぐる苦悩、開眼、死闘。強烈なる魂の遍歴。比類なき傑作剣豪小説、待望の第三巻!