あらすじつわものが揃う山落に三十人抜きを挑んだ弁之助は、七人目で屈してしまう。「弁之助に欠けているものはあえかとでも言うべきもの」そう指摘され、彼らの集落で画を学ぶことに。里に戻ると今度は義父から、道林坊という住職に画の教えを受けるよう促される。現れたのは見事なまでの陪堂坊主。訊けば人を殺したことがあるという。躍起になって剣術指南を請う弁之助だが――。若き日の武蔵こと弁之助が血しぶきの先に見たものとは。傑作大河小説、第二巻!