あらすじ土方歳三は焦っていた。「ちくしょう、このまま一生を終わりたくない」女と媾いのさなかにも胸中叫んでいた。が、ついに時は訪れた。文久三年、将軍家茂警護の浪士組として、近藤勇、沖田総司らと共に上洛。勤王の志士が跋扈する京の地で、歳三は狂気のごとく斬人剣を振るい始めた。壬生浪ならぬ壬生狼――京洛に噂が立つのに時はかからなかった……。峰版〈土方歳三〉、一気に佳境!