あらすじ神書頒布を目論む植松頼助・猿投十四郎たち一団は、多くの同志たちの協力を得て、少しずつ頒布地域を広げていた。しかし幕府の隠密たちも容赦なく、彼らを追い詰めていく。凄惨な戦いに命を落とす者たち、そしてかつての仲間と相対することになった者が抱える苦悩……。それでも王政復古を願う、熱い思いの行方は――。構想十年、国とは何か、政とは何かをあらためて問う傑作時代小説。