あらすじ(この寺はどこか怪しい……)伊勢を訪ねた絵師・曾我蕭白は、熱烈な信者を集める寺を知った。草模様の異様な本尊、上人の周りで相次いだ怪死。蕭白は京の妖草師・庭田重奈雄に至急の文を……(表題作)。江戸中期、この世に災いをなす異界の魔草に立ち向かう若き妖草師に続々と襲いかかる凶敵草木。一途に彼を思う椿の恋敵か、美貌の女剣士も参戦。人気沸騰の時代伝奇、書下し連作集。