あらすじ父・多聞の跡を継ぎ、御膳奉行の頭として“鬼役”となった木藤隼之助。愛しい波瑠との婚約も認められ、人生の喜びを味わったのも束の間、次々と新たな試練が襲いかかる。潜入先の造醤油屋・加納屋で、隼之助の鋭い味覚が捉えた「刹那の恐怖」は、悲運の予兆だったのか。将軍家に謀反を企てる薩摩藩の刺客の剣が、そして新たな謀略の刃が、隼之助の愛する者に襲いかかる…。