現場主義vs.プロファイリング
姿のつかめない猟奇殺人犯に苛立つ捜査本部。
冷たい視線が心理捜査官爽子に注がれて…
女を辱めながら嬲り殺すことに快感を覚える犯人の暴走は止まらない。
一方、心理捜査官・爽子は、捜査本部の中で孤立を深めていた。
存在自体を異端視される中、彼女は徐々に猟奇殺人の核心に迫る。
息をもつかせぬ展開、そして迎える驚愕の結末!
いまでも夢に出てくる、あの男の目。泣けば殺される、自分では何もできない恐怖、惨めな悲しみに突き落とされたあの時の。
だから、この犯人だけは許さない!
女という性を愚弄し続ける性犯罪者を……。
忌まわしい記憶の葛藤を抱えながら快楽殺人犯を追う吉村爽子。
女であるがゆえに、心理捜査官であるがゆえに捜査陣の中で白眼視されながら、遂に犯人に辿り着く。
圧巻のクライマックス。