古くて新しいガラス技法「パート・ド・ヴェール」の作品を作ってみませんか?
古代に発祥し、アール・ヌーヴォー期にフランスで蘇り花開いたガラスの成型技法、パート・ド・ヴェール。
日本語では「練りガラス」を意味するもので、粘土などの原型から耐火石膏で鋳型を起こし、パウダーや粒などのガラスを調合して詰め、電気炉(キルン)で焼成して作品をつくります。
金属の鋳造と同じ技法をガラスで行うもので、「ガラスの鋳造」とも言えます。
本書は、紹介している書籍がほとんどないこの技法について、基本から応用まで詳しく解説します。
インテリアなどの作品から、アクセサリー、器など、パート・ド・ヴェールの魅力を味わえる18の魅力的な作品づくりを通じて、スタンダードな5つの型取り法をはじめ、一通りの技法を学べる構成になっています。
メインとなる原型づくりをはじめ、たくさんの工程を経るため、ひとつひとつの作業を丁寧に行う必要はありますが、パート・ド・ヴェールの作品は、やわらかく繊細な表情で、なめらかな質感をもち、さまざまな造形の美しさにあふれています。
ピーナッツやバナナから型をとったユニークなものから、ケーキをイメージした小箱、器、アクセサリーなど、色やレリーフの美しさも楽しめる作品をとおして、技法が身に着けられるようになっています。
基礎をしっかり身に着けて、思い描いた作品を完成させましょう。
いにしえから続くガラス工芸を、ご自身でも楽しんでみませんか?