漆芸の基本となる技法を、わかりやすく丁寧に解説した本。
・初心者でも、この本を見ながら、実際に様々な漆の塗り方をマスターできる。
基礎から応用編まで学べる内容で、熟練者にも大いに参考にしてもらえる。
・数百枚に及ぶ工程説明や道具などの写真を掲載。
ビジュアル面を重視しながら、丁寧な解説を展開。
・塗りの工程紹介だけではなく、漆の特性や歴史、下地や塗りの種類と違い、修理方法、漆用語の解説、漆かぶれの予防法に至るまで紹介。
・講師役は木漆工芸家として活躍されている、十時啓悦さんと工藤茂喜さん。
長年の経験を生かして漆芸の本質を押さえながら、初心者でも取りつきやすい方法なども指導。
・紹介した主な技法:拭き漆(摺り漆)、木地呂塗り、本堅地黒塗り、本堅地朱塗り、本堅地朱溜塗り、目はじき塗り、蒔地黒塗り、根来塗、変わり塗り(錆塗り、布目塗り、石目塗り、マーベリング)、加飾(箔絵、卵殻、螺鈿、簡単な平蒔絵)、脱活乾漆、金継ぎ、安価で入手しやすい素材を使って木地づくりから漆仕上げ(津軽塗技法を用いた折敷、呂色仕上げした小箱)、など
・漆器の修理も紹介:割れた漆器、拭き漆がはげてきた椀、縁が欠けてきた盆