介護を受ける高齢者である前に、ちゃんとした“おとな”ではないか。
当たり前のことなのに、介護の現場では忘れられがちな気がする……。
そうした疑問と向き合ううち、おとなである利用者さんの「こんなことをしたい」という心の声にあらためて気づき、それはレクリエーションを考え直すきっかけとなりました。
そして、心の専門家のアドバイスを受けながらたどりついたのが、「感情に働きかけるレクリエーション」です。
本書には、従来型の介護レクでは含まれないようなものもあります。
それらは、“おとな”である利用者さんの生きる意欲を応援するには、「こんな介護レクがあってもいいのでは?」という視点から生まれたアイデア集です。
こうして生まれた本書が、利用者さんの人生をより豊かにするお手伝いができたら、と同時に、介護に従事する方々のやりがいをサポートすることができたら、こんなに嬉しいことはありません。