山で獲った獲物を解体し、肉を整理する。
焚き火をおこし、自作のポッドハンガーにぶら下げたクッカーで湯を沸かしながら、油を引いたスキレットで獲れた肉を焼き始める。
まずはあまり凝らずに塩と胡椒だけで味を付け、しっかり焼けたらナイフで一口大に切り、口へ運ぶ。
この肉はどんな味がするのか、毎回獲物を獲ったあとの楽しみである。
残った肉は焚き火でいぶして、翌朝サンドイッチにしよう。
こうすることで、より長く保存することが可能だ。
旨味も増し、スープの具材やつまみとしても重宝する。
獲物を美味しく食べること、それは猟師の楽しみであると同時に、命に感謝することに繋がると思う。
この本では、熊、鹿、猪、鳥類、魚類、穀物など、これらを山中でどうしたら美味しく食べられるのか、著者がマタギから学んだ方法や、独自に編み出したサバイバルレシピを交え、紹介していく。