日本に古くからある旧暦、七十二候、二十四節気が注目されています。
一年を細かく七十二の季節に分けた暦は、
たとえば料理にしても一年中同じような素材が手に入り、旬を感じられなくなった現代において、
日本の豊かな四季とそれを感じとる日本人の繊細な感覚と美意識を再認識できる数少ない題材のひとつといえます。
テーブルコーディネートの世界にあっても、和の暦である七十二候、二十四節気をテーマに和の要素を取り入れた提案が注目を集めつつあります。
本書は、前著『和のテーブルセッティング』(二十四節気をテーマに構成)では
紹介しきれなかった七十二候をテーマにしたしつらえを、1冊にまとめたものです。
春/立春りっしゅん「とうふうこおりをとく」「うぐいすなく」「うおこおりにあがる」…など、
春夏秋冬の各候に合わせた美しいおもてなし、しつらえの数々を紹介します。