本書で取り扱う手作りロケットは、火薬を使う本格的なロケット「モデルロケット」です。
火薬というと危険ではないかと心配するかもしれませんが、火薬はカートリッジにおさめられ、たいへん安全な設計になっています。
なによりも、打ち上げのためのルールがしっかりと決められていて、打ち上げのためのライセンスが設計されています。
入門機でも迫力のある打ち上げが体験できますが、上級者になると音速を超えるロケットや、上空数キロメートルまで打ちあがるロケットを製作することができます。
本書は、その入り口ともいえるやや専門的な入門書で、2003年3月に出版した『手作りロケット入門』のルールの変更部分などを改定して、新版として発行します。
前著との大きな違いは、モデルロケットを設計するために開発されたRock Simの解説を行っているところです。
モデルロケットの開発には欠かせないツールとして、現在、多くの愛好家に使用されていますが、記述がすべて英語であり、日本語の解説がもとめられてきました。
本書は、冒頭のカラーを増ページし、ソフトの使い方をわかりやすく解説しています。