今から80年前の昭和初期、呉清源と木谷實の両師によって革命的な布石戦法が考案され、『新布石法』(平凡社刊)として刊行後、一大ブームがおこりました。呉清源師は、新布石を発表以来、後輩の棋士たちの実戦を細かく検分して、平素の研究を怠らず、常に新しい戦法を編み出してきました。本書は月刊『囲碁』2008年1月号から2012年5月号までの呉清源師の連載「新布石構想」を最新の成果として1冊にまとめたもので、生誕100年を迎えた呉清源師の布石の集大成となります。最新の解説となっており、アマチュア棋士にとっても参考になる内容です。