●13P/オルバース周期彗星の最新動向&
読者がとらえた13P/オルバース彗星と紫金山・アトラス彗星
周期69年の13P/オルバース周期彗星は、2024年4月に近日点を通過しました。遠日点が海王星の軌道程度遠く、かつては海王星族とよばれていた周期彗星の1つでハレー彗星と同じタイプの彗星です。見ることができるのは一生に一度のタイミングです。このオルバース彗星が、7月から8月上旬にかけて彗星の尾に変化が見られ、彗星ファンを楽しませてくれました。その彗星のふるまいを、ベテラン天体観測家の津村光則さん撮影画像とともに解説いただくとともに、読者がとらえた写真も交えて紹介します。
一方、「紫金山・アトラス彗星」ですが、8月に入ってからは観測できない位置にあり、彗星の近況が大いに気になりますが、読者が撮影した最新画像を紹介します。
●活発化してきた太陽面と黒点の拡大画像
2019年から始まった第25期の太陽黒点活動ですが、極大期が近付くにつれて前回の太陽活動にくらべ高いピーク値になりそうです.そこで、アマチュアの撮影機材でとらえた、この夏の太陽面の活動の高精細画像を紹介します。
●新連載 AKUTSU CEBU OBSERVATORY 星空リポート
セブ市から西へ離れた標高500mの場所に「阿久津観測所」を開所した阿久津富夫さんの、日々の観測や観望会の様子や、その際に撮影した天体画像を毎月紹介します。セブ島は北緯10度、北半球に流れているジェット気流の影響がまったくなく、揺らぎのない鮮明な星の姿を捉えることができます。さらに、昼夜の気温差が少ないことも、天体観測に好都合な場所で、特に惑星や月面観測には最適な場所とされています。
●Atom Cam 2で流星を撮る 2 動画からの流星検出
手軽な価格で容易に流星を撮影できるWebカメラの「Atom Cam 2」ですが、9月号では、入手後の流星撮影までの手順を紹介しました。10月号では、撮影した動画の中から、流星を検出するソフトウェアや、流星を検出する際の注意点やソフトの操作手順などを紹介します。