■【特集:ファーストライトから1年 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が見た宇宙】
塚田 健、沼澤茂美
2021年10月25日に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)。打上げのおよそ1ヵ月後に太陽-地球系のラグランジュ点L2を周回するハロー軌道に到達、JWSTは2022年7月11日から13日にかけて最初の観測画像・データが公開されました。1年が経ち、JWSTは数々の科学的成果を挙げ、また、美しい宇宙の姿を私たちに届けてくれました。ファーストライトから1周年を機に、JWSTが“見た”宇宙をビジュアルに紹介します。
■【C/2023 P1西村彗星発見!】
井川俊彦
8月13日3時43分、静岡県掛川市のアマチュア天文家・西村栄男さん(74)が新彗星C/2023 P1を発見しました。東北東の低空(ふたご座領域内)に光度10.3等での発見でした。西村さんは前回2021年7月にC/2021 O1彗星を発見しており、わずか2年での新たな発見という快挙でした。発見の経緯とともに、8月下旬~9月上旬に予報光度4~5等級で見ごろとなる彗星の詳しい情報も紹介します。
■【日本で見られるのは18年ぶり 9月21日のアンタレス食】
早水 勉
9月21日の日没ごろ、さそり座の1等星アンタレス(1.1等)が月に隠されるアンタレス食が全国で見られます。日本で見られる好条件の1等星食としては5年ぶり、アンタレス食は18年ぶりとなる。アンタレス食の予報とメカニズム、観察の方法を紹介します。
■【「Pro」の名を冠したアストログラフ Askar FMA180pro、FRA300Pro】
中西アキオ
高品質の屈折望遠鏡のラインナップを展開している中国Askarブランド。特に「Pro」の名を冠し、天体写真撮影を意識して造られたモデルは、大きく注目されています。「Pro」モデルのうちFMA180 pro、FRA300Proの2種のアストログラフをオーストラリアに持ち出し、試写を行いました。注目のモデルを作例とともに紹介します。