■【特集:南極老人星カノープスを見よう】
牛山俊男
低空まで晴れ渡った夜、真冬の星空を彩る7つの1等星が正中する中、
そのはるか南に姿を現わすもう一つの1等星が、りゅうこつ座のカノープスです。
カノープスはシリウスに次いで全天で2番目に明るい星。
地平線すれすれの低い位置で輝くため、中国では、
見ることができると縁起の良い“南極老人星”と言われています。
観測シーズンを迎えるカノープスを見る・撮るためのガイドを紹介します。
■【3月24日金星食、4月20日金環皆既日食情報】
中西アキオ、編集部
3月24日に金星食が見られます。暗い空で見られる金星食としては、
2012年8月14日以来11年ぶり。今回は九州南部と南西諸島で起こります。
この金星食の詳しい情報を紹介します。また、天文ガイドで企画中の観測ツアー
(講師:中西アキオ氏)についても紹介します。
さらに、4月20日にはオーストラリアや東ティモールで金環皆既日食が起こります。
天文ガイドでは、この日食を観測するためのツアーを企画しました。
現地での観測情報と観測ツアーについて紹介します。
■【ZWO AM】5赤道儀レビュー】
沼澤茂美
惑星撮影用のCMOSカメラで知られるZWO社。
同社からリーズナブルな価格で登場したAM5赤道儀は、
波動歯車装置を搭載し、スマートWi-Fiコントローラーと組み合わせることで、
簡単かつ確実に快適な天体撮影環境を実現します。
話題の赤道儀の多様な機能と使い方を紹介します。
■【ふたご座流星群2022速報】
長田和弘
2022年のふたご座流星群は活発な活動を見せ、明るい火球も多く出現しました。
各地の観測報告から今回の観測結果をまとめ、速報で紹介します。
また、編集部に届いた流星群をとらえた画像も紹介します。
■【はやぶさ2拡張ミッションのフライバイ天体による恒星食 観測協力者募集】
平林正稔,吉田二美
小惑星リュウグウのサンプルを地球に送り届けた「はやぶさ2」。その後、
「はやぶさ2」は2031年までの「拡張ミッション」としてさまざまな観測を予定しています。
拡張ミッションの行程で「小惑星2001CC21」のフライバイを行いますが、
2001CC21は2023年1月~3月に7回の恒星食が起こります。
現在、JAXAでは2001CC21のさまざまな観測を進めていますが、
その一つとしてこの恒星食の観測協力を広く呼びかけています。
本稿では、この恒星食の情報と、観測協力の参加方法を紹介します。