庶民文化が爛熟していた文政期の江戸。そこに、算盤(そろばん)の腕を買われ、武家や商家を渡り歩く雇われ武士がいた。その名は唐木市兵衛、人呼んで“算盤侍”。
筆頭目付の家に生まれながら、家を出て上方に上り、さまざまな商売を体験した市兵衛は、同時に秘術「風の剣」を操る剣の達人でもあった。
家計を預かる雇われ先の主家をめぐって次々に起こる難事件・怪事件、市兵衛は明晰な頭脳と秘剣で颯爽と立ち向かうが……。
時代小説界に新風を吹き込んだ辻堂魁の大ヒットシリーズ「風の市兵衛」
21巻から30巻をまとめた豪華合冊版の第2弾!
【収録作品】
『曉天の志 風の市兵衛 弐』
『修羅の契り 風の市兵衛 弐』
『銀花 風の市兵衛 弐』
『縁の川 風の市兵衛 弐』
『天満橋まで 風の市兵衛 弐』
『希みの文 風の市兵衛 弐』
『残照の剣 風の市兵衛 弐』
『乱れ雲 風の市兵衛 弐』
『寒月に立つ 風の市兵衛 弐』
『斬雪 風の市兵衛 弐』