いちばん困るのは「興味を持てない相手」との会話です。「会話が苦手」という人はたくさんいますが、仲の良い友達や家族との会話に困る人は少ないでしょう。リラックスして話せて、相手に聞きたいことも溢れてきます。多くの人が本当に頭を抱えているのは、会社の先輩、後輩、上司、取引先など、それほど親しくなかったり、親しくなりたいと思えない人と話すときです。「仕事相手との距離を縮めたいけど、話すことがないな……」「今度、上司と飲むけど、プライベートには興味が湧かないな……」こういった、「興味を持てない相手」との会話こそ、「なにを話せばいいかわからない」という感情を抱いてしまう、会話の悩みの本質と言えます。本書の著者であるいしかわさんも、かつては多くの人に対して「興味を持てない」と悩んでいました。ですがいまでは、「当たり障りなく会話できる」スキルを身につけられたそうです。本書では、そんな著者が見つけた、「興味を持てない相手」ともうまく話すためのコツをお伝えします。・「1対1」のサシで話す状況をつくる・相手に会う前に「情報収集」をしておく・「聞きたいことメモ」をこっそり忍ばせる・主語を「自分」から「みんな」にしてみよう・「オススメ」を聞いて、その場でポチる・「ヤバくない?」と言われたら「ヤバーい」と返す・「つなぎ言葉」で時間をかせぐ・「知ったかぶり」より、無知の「知りたがり」に……など