きみを引き取ったのは、贖罪です父の上官・安堂青磁大尉に引き取られた白澄。父のように彼の役に立ちたいと願うようになるが、ひ弱な白澄は相手にされず…。きみのことは、私が守ります――。慈しむ言葉の数々は、薄氷の上に建つ幻の宮殿のように儚い、しかし求めてやまないものだった。戦死した父・文月理人の上官・安堂青磁大尉に引き取られた白澄は、伯爵家で大切に育てられ成長する。軍に入って父のように青磁さまをお守りしたい、だがひ弱な白澄は相手にされない。幼さゆえの無知で、指摘されて初めてこの想いが恋だと気づいた白澄は、思い切って青磁に接吻を求めるが…。切ない年の差の恋。