いつか、あの場所にいけなくなる前に「男」に駆け上がっていく少年。神様、どうか俺たちを一緒にいさせてください。「いつも迷う。ここはなかなかたどり着けないんだ。何かが邪魔をしているみたいに」山奥の別荘でひっそり暮らす吉乃。その退屈な平穏を破って現れた、瑞々しい少年・ひまわり。吉乃はひまわりの来訪を心待ちにするようになる。だが、彼の時間は人よりはやく流れていて、会うたびに成長し大人の男になってゆく。色気を醸し出し、吉乃を組み敷くほどに。残された時間を一緒にいたいと願うが、「この地」は吉乃を手放してくれなくて!?