法律の現実を知りたいモノ好きへ。社会を鋭く批評した『悪魔の辞典』(アンブローズ・ビアス著)の“法律版”です。法律実務や法学部の講義で登場する用語を、ブラックユーモアたっぷりに再定義。知られざる法曹の実状や、基本書には書かれない用語の意味が解説される、法律用語の「裏」辞典。-本書に収録されている用語例-【法律家】法は必ずしも弱者の味方ではなく、法を知っている人の味方であることを知っている人たち。【権利濫用の抗弁】バランス感覚に法的な効力を持たせたもの。一発逆転の最終手段であり、訴訟で主張するならば、不都合を並べ立てて情に訴えるのがコツ。民法1条3項。【自由】他者からの束縛を受けないこと。責任とセットで認められる。【事情判決の法理】大人の事情があって、思った通りの結論を出せない裁判官のために用意された理屈。