芥川賞作家・又吉直樹推薦!!傑出した想像力による異色の短編集。芸人の笑いと悲哀と喜びが克明に描かれている。吉本興業から新たな文藝芸人、誕生芸人たちのリアルな悲喜交々を紡いだ短編小説集。現役芸人だからこそ描ける、漫才やコントのネタの数々を交えながら、芸人の青春をエモーショナルな筆質で綴る。笑ったり、ときには傷ついたり、もがき苦しみながらもいつか売れる日を夢みる――。等身大の芸人たちの、痛々しいほどの感情が繊細に描かれた、芸人青春小説の新たな傑作が誕生。ショートショート的要素を取り入れた短編全11篇を収録。24時間、365日、お客さんに笑ってもらうことを考えつづける。バカになり続ける。そんな大人がうじゃうじゃいる吉本に在籍すること14年。芸人による、芸人の話を、リアルと空想を交えて綴りました。どの短編も、若手芸人として酸いも甘いも経験した僕の人生の結晶です。ファビアン―目次―禁断のコント腸々 ~cho cho~エルパソ笑いの神様むかしむかし、ある喫煙所にしっくすんスケルトン芸人冥利跳躍芸人まい君藍情あとがき【著者プロフィール】ファビアン(西木ファビアン勇貫)1985年、徳島県生まれ。日本人の母とドイツ人の父を持つ。2009年、吉本総合芸能学院(NSC)を卒業し、吉本興業所属の芸人となる。同期の小川と「あわよくば」を結成。「あわよくば」として新人賞を取ったり、個人では名古屋でレギュラー番組を持ったり、『アメトーーク!』に出演するなど活躍するものの、コンビは解散。以後、執筆活動を始め、「渋谷ショートショートコンテスト」優秀賞、「第9回沖縄国際映画祭」クリエイターズファクトリーで映画企画コンペティション・グランプリ、「小鳥書房文学賞」などを受賞。解散から2年後、「あわよくば」を再結成。現在は、漫才コンビ「あわよくば」としても活動している。発行:ヨシモトブックス発売:ワニブックス