「肥大化した自意識、『女であること』をめぐる様々な葛藤との向き合い方。自分の罪を認めて許していくこと。その試行錯誤の過程がこれでもかというほど切実に描かれていて、読み進めるのが苦しくなる瞬間さえある。それでもここで描かれているりささんの戦いの記録に、私自身も戦う勇気をもらうのだ」――「エルピス」「大豆田とわ子と三人の元夫」プロデューサー佐野亜裕美さん推薦!------------------------------女らしさへの抵抗、外見コンプレックス、恋愛のこじらせ、BLに逃避した日々、セクハラ・パワハラに耐えた経験、フェミニズムとの出会い――。実体験をもとに、女を取り巻くラベルを見つめ直す渾身のエッセイ!【目次】Chapter1 「女」がわからない「ほとんど男子校」だった大学で/わたしが女子校を礼賛したくない理由/ブラックアウト・ウィズ鏡月/『桜蘭高校ホスト部』に入りたかった/将来のためではありません/代わりの女/わたしが腐女子だった頃Chapter2 あなたをうまく愛せない『神風怪盗ジャンヌ』の致命傷/永遠にマクドナルドにいたかった/『マリア様がみてる』の呪い/牢獄の中をぐるぐると歩く/手前の女/いつかわたしを見限るあなたへChapter3 まだフェミニストって言いきれない切り裂かれた女たちのアーカイヴ/棒の重さを考える/未来の彼女はメイクしているだろうか?/王子様にはなれずに生きる/あなたはフェミニストですか?【著者プロフィール】ひらりさ文筆家。1989年東京生まれ。オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーとして活動を開始後、オタク文化、BL、美意識、消費などに関するエッセイやインタビュー、レビューを執筆する。単著に、『沼で溺れてみたけれど』(講談社)。劇団雌猫としての編著書に、『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。Twitter @sarirahira