「税金を払いたくない」経営者の皆さんからよく聞く言葉です。必ずと言っていいほど、いやもう誰もが口にする言葉です。なぜ税金は払わないといけないのか、考えたことがあるでしょうか? 税金を払うことは悪ですか?納税していない人ほど、税金の納付や国の施策に文句を言って、国全体がよくなることを考えない人が多いように思います。それはなぜか? 一人ひとりが心にゆとりがないからです。自分自身が満たされていないのに、人を満たすことを考えるのは無理があります。なので、大切なことはまずは自分がしっかり満たされていること。次に、自分の家族や身近にいる人を豊かにしていくこと。そして、その豊かさを広く波及させていくことを考えてほしいのです。本書は「皆さんがわかろうとしない、見ようとしない現実を知ってもらいたい」と思ったことがきっかけで記しました。税金を払うことを悪だと考える人たちができるだけ少なくなり、税金を喜んで払い、自分自身も豊かになる。そして、自分たちが住んでいる国、広くは世界全体が幸福に、平和になってもらいたい。そんな社会の実現を僕は切に願っています。目次はじめにプロローグ僕が税理士を辞めた理由そして財務コンサルタントに第1章 こんな経営していませんか?決算書が読めない経営者昭和の価値観が会社を潰す税理士に経営の相談をしてはいけない利益はあるのにキャッシュはない?「融資に強い」という言葉に騙されるな第2章 風の時代に大切にしたい経営の心得究極の節税は納税である調子のいいときに調子に乗るなアウトプットしないインプットは意味がない第3章 今からできる財務実践決算書の読み方経営者のための保険と投資の考え方延命措置ではなく、根本から解決を!会社の血液は「売り上げ」ではなく「キャッシュ」第4章 経営者の声人件費を抑え税金のコントロールができるようになりました節約しながらも会社は強くなりました経費削減をわかりやすく伝えられる方です聞き慣れないお金の話がなぜかスッと頭に入りましたおわりに「経営者のゴールは社会貢献」 著者プロフィール 岡部 学(おかべ まなぶ)財務コンサルタント3つの会計事務所で実務経験を積む中で、帳簿の数字だけをみている税理士業務に違和感を持つようになる。税理士になることを諦めると同時に、多くの経営者が稼ぐことには注力するが、経費の節減または、合法的な社会保険や節税が苦手であることに気づく。その後、中小企業の経営者の苦手分野に寄り添った財務コンサルタントになる。それぞれの経営者の状態に合った、独自の経費削減の提案を得意とし、コンサルティング件数は年間200社を超える。これまでに2500人以上の経営者の財務サポートを行う。金融教育のない日本において、金融リテラシーの低い経営者が多いことが、健全な経営を阻み納税を拒むようになる姿勢に疑問を感じ、「納税して社会貢献する」をモットーに、経営者に寄り添ったサポートを行なっている。