世界の光景はもちろん、あなたの“死の意味”をも大転回させる――【戦う哲学者】、哲学を志して五十二年の最終結論。哲学とは無縁の生活をしてきたシニアの方々に問いかける。「読者諸賢、(おそらく)二度と生き返ることがない『あなた自身』について、死ぬ前に本腰を入れて考えてみたらいかがでしょうか?」(目次)はじめに 「死の練習」とは?第1章 哲学の問い第2章 「無」というあり方第3章 過去・未来は「ある」のか?第4章 〈いま〉は「ある」のか?第5章 自由は「ある」のか?第6章 私は「ある」のか?第7章 死は「ある」のか?(プロフィール)●中島 義道(なかじま よしみち)1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。専門は時間論、自我論。「哲学塾カント」を主宰。おもな著書に、『明るく死ぬための哲学』(文藝春秋)『時間と死』(ぷねうま舎)、『七〇歳の絶望』(角川新書)、『カントの時間論』『哲学の教科書』(以上、講談社学術文庫)、『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『悪について』 (岩波新書)、など多数。