外界から隔てられひっそりと育てられた少女・露里。突然彼女は、自分が妖狐の血を受け継ぎ、遥か昔に人と妖孤が交わした盟約により『妖狐の里』に嫁ぐ運命にあると知らされる。不安を胸に妖狐の里に輿入りした露里は、夫となる次期里長(さとおさ)・蒼真との対面に胸をときめかすが、婚礼の儀式で異変が起こり結婚は見合わせに。人間を嫌悪する里の妖狐たちの不満が爆発してしまう。少しずつ蒼真と心を通わせていく露里だったが、二人の婚礼を巡る騒動の裏で里に危機を及ぼす不穏な影が動きはじめる――。恋あり、アクションありのファンタジーライトノベル。※投稿コミニュティサイト「メクる」掲載作品を電子書籍化しました。