推理小説のパイオニア、江戸川乱歩の名作ベストセレクションがついにリリース!第2弾は『黄金仮面』。昭和初期の上野。白昼堂々、時価4億円の大真珠を盗み出す賊が出現。黄金のマスクを被った賊は、その後も盗みを重ね、日本中を恐怖の渦におとしいれる。犯行現場に残された謎のイニシャル「A.L」の意味とは!? この世紀の大泥棒を捕えようと、明智小五郎が登場。名探偵をも驚愕させた黄金仮面の正体はな、な、なんと....!?乱歩が敬愛するマルセル・シュオップの小説『黄金仮面の王』へのオマージュ的作品。【著者プロフィール】江戸川乱歩。1894年(明治27年)10月21日生まれ。我が国が生んだ推理小説のパイオニア。筆名は自身が敬愛した作家エドガー・アラン・ポーから取っている。1923年(大正12年)、「二銭銅貨」で文壇デビュー。1936年(昭和11年)、ジュニア向けに「怪人二十面相」を執筆。明智小五郎、小林少年、少年探偵団が活躍する同作品は、その後「少年探偵団」「妖怪博士」とシリーズ化され、国民的人気小説に。探偵の真似をする子供が急増。作品に登場する「七つ道具」「BDバッジ」といった玩具を生むなど社会風俗にも大きな影響を与えた。「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「パノラマ島奇談」「陰獣」「芋虫」をはじめ、映像化された作品は数えきれない。晩年は日本探偵小説クラブ(現・日本推理作家協会)の初代会長、ミステリ専門誌「宝石」の責任編集者「ヒッチコックマガジン」のオーナーを歴任。後進の育成に励んだ。昭和40年(1965年)没。